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活用事例

参加型学習法 ワークショップの「ブレインストーミング」とは

2021/4/7

参加型学習法 ワークショップの「ブレインストーミング」とは
以前のコラム「自主性をアップ!参加型学習法 ワークショップを解説」で、参加型学習法 ワークショップがどの様なものなのか、何を目的としているのか、どの様な場面で行われているのかを詳しく解説していきました。
では、レクリエーションや新人研修、授業等などで行われるワークショップにはいったいどのような活動があるのでしょうか。
前回の内容よりさらに詳しく、ワークショップの活動内容に加えて、効果やファシリテーター、司会者が気を付けなければならないことなど解説していきます。

ブレインストーミング

このワークショップは、名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ブレインストーミングは、参加者全員で議題や不確かなものについて意見を出しあい、確認しながら「何か」を見つけていくワークショップになります。

議題に関する意見を出しあい、共通点や新たな発見を見つけていくことから、老若男女問わず取り入れやすいワークショップになっています。
また、このワークショップでは「参加者それぞれの意見を尊重する」「全員が参加」「出たアイデアを次の見解などへつなげる」という、どのワークショップでも重要となる要素が備わっていることから、ワークショップの基本と考えている方も多いのではないでしょうか。

進め方

ブレインストーミングの進め方を紹介します。
用意するものは、意見を書き出せるもの(大きな紙や黒板など)、意見を書くペンなどです。
テーマを一つ決め、参加者全員がそのテーマについて感じたことや考えを進行係に発表していき書き出してもらったり、付箋に書いて模造紙や黒板などに貼っていったりします。

発言する方法は、思いついた人から発表する方法や、一定の時間を決め、列ごと、グループ毎に発表していく方法など様々あります。 しかし、思いついた人から発表するものでは、発表しない人も少なからず出てきます。「全員が参加する」ことも大切なので、特に進行係は発言が少ない、発言することが苦手な方も発言しやすいように誘導してあげることが必要になるでしょう。
例えばですが、2周程度グループ毎などに発表してもらい、その後は自由発表の場を設けるなど、工夫しましょう。

3つのルール

ブレインストーミングには、守った方が有意義になるルールがあります。
見ていきましょう。

1.質より量

「あんまり中身がないかも…」などとなることはありません。
少しでも感じたこと、考えたこと、思ったことをどんどん書いて、発表していきましょう。
たくさんの意見があればあるほど、充実したブレインストーミングになります。

2.批判は絶対ダメ

もし他の人の意見で、自分と真逆な意見があっても、批判してはいけません。
また、発言することの恥ずかしさや抵抗から、自分自身の意見を批判・自虐してしまうこともあるかと思いますが、それもやめましょう。
1人1人の意見が大変重要になるワークショップですので、恥ずかしがる必要はありません。
自信を持って発言してください。

3.自分の意見を長く語るのは控える

少しでも多くの意見を聞くことが大切なので、意見は簡潔に発表していきましょう。
また、よくある発表の場では意見に対する理由なども併せて発表することがあるかと思いますが、発言について理由を求める必要はありません。

効果

では、このブレインストーミングで得られる効果をまとめましょう。

  • 漠然とした意見を書き出したり言葉にすることで、自分の考えを明確にしていく。
  • 他の参加者の意見が自分と同じものなのか違うのか、どういう考えを持っていて、それに対して自分がどう感じるのかが見えてくる。
  • そのお題に対して何か思い込みや先入観があった場合、そのことに気づけることが出来る。
  • 議題に対して意見が少なかった場合にその議題の情報量が不足していたことに気づける。
  • 様々な意見が出てくるため、自分が考えもしなかった新しいアイデアが出てくることもある。

ロールプレイ

役割演技とも呼ばれることがあります。
このワークショップは、自分と違う立場のある特定の人になったつもりで、議題の問題について考え、その特定の人になりきって、問題や問いについて考え、それを表現していきます。

進め方

パターン1

登場人物の人数+観察者1名を配置したグループを作り、グループ毎に配役を決めてもらう。

1.各グループに役を書いた紙を配ります。どんな役があるのか確認したら、グループでその役について話しましょう。
2.演技をする人たち、観察者を選び、演技をしながら話し合いを始める。観察者は感想等を紙などに記録しておく。
3.演技者、観察者それぞれの感想をグループで話し合う。
4.役を変え、再演技→感想を繰り返す。

パターン2

参加者全員の中から演技者を登場人物の数だけ選び、他の参加者の前で演技する。

1.演技代表者に配役カードを配る
2.代表者は配られたカードの役ごとに演技をしながら意見を言っていく。
3.演技者による話し合いが終結、又は収集がつかなくなったら終了する。
4.登場人物の考えについて参加者全員で話し合う。
5.登場人物の考えを参考に、解決策について、全員で話し合う。

ねらい

「意見を一致させること」や「他人の意見を受け入れる」能力の向上

立場の異なる者どうしでも、意見を一致させる、または折衷案を決めるなどが必要な場合は生活の中で多々あるかと思います。

意見を言い合う際に「そう思う」「そうではない」をただぶつけるだけでは、何も決定することはありません。
何かを決めるために、賛成反対を押し付けるのではなく、「どうしたらどちらも良く思う結果を導けるのか」を話し合うことが非常に大切です。
賛成側、反対側のそれぞれの意見、立場を理解し、お互いに受け入れましょう。
ロールプレイはこのように相手の意見が反対意見、賛成意見出会ったときに、どう受け入れるかのトレーニングに最適なワークショップです。

課題についての理解を深める

自分の意見だけではなく、配役された役になりきって意見を言うことは、もちろん役に理解を深める必要もありますし、役を理解したうえで与えられた課題も深く理解し、発言する必要があります。
そのためには、役や課題についての知識、想像力や情報が必要となるので、各グループで演技をする前に資料集めやインタビューなどを行うと、より理解が深まり良い発表となるでしょう。

多種多様な社会集団について理解を深める

与えられた課題や問題に対して、多くの場合、企業だけでなくや市民グループ、行政など、様々な団体が関わっています。先ほども述べたように、役者の団体や課題について深く理解することでそれらの団体同士の関係、それぞれの立場、立場の違いについても併せて理解を深めることが出来ます。

最後に

いかがだったでしょうか。
今回は、数あるワークショップのうちの「ブレインストーミング」「ロールプレイ」について紹介しました。
これら二つのワークショップから分かるように、全員で参加し、参加者の意見を話し合い、理解し、受け入れながら新しい観点やより良い課題の答えを見つけていくその過程が、生活をしていく、仕事をしていく、人とかかわるうえで非常に大切な能力となるでしょう。
まだまだ色んなワークショップがありますので、今後も紹介していきます!
ぜひご覧くださいませ!

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