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貸し会議室の運営者様向け情報

貸し会議室の利用者(ターゲット層)について

2021/1/1

貸し会議室の利用者(ターゲット層)について
経営戦略を策定する上で、どの様な人達をターゲットにするのかを明確にする事は、極めて重要な事だとされています。ターゲットを定めずに、全ての人を対象にビジネスを行うと、これといって特徴のないぼやけた商品やサービスしか提供できなくなってしまうでしょう。これは、貸し会議室ビジネスにも、共通する事です。

~貸し会議室の利用者(ターゲット層)は企業と個人の2種類に分けて考える~

具体的なターゲットを想定せずに、貸し会議室を運営していると、他の貸し会議室との差別化が難しくなって、価格競争に巻き込まれてしまう事になってしまいます。設備を整備したり、特別なサービスなどを検討する前に、どの様な人達を主な顧客とするのかを良く考えて下さい。

貸し会議室の利用者は、企業と個人の2種類に分けるのが適切です。今までの利用者を調査して、企業と個人のどちらが多いかを把握して下さい。企業での利用が多い場合は更に詳しく調べて、どの様に貸し会議室を利用しているかを確かめてみましょう。

~企業が貸し会議室を利用する際の目的~

通常、企業が貸し会議室を利用する目的としては、

  • ・会議
  • ・セミナー
  • ・商談会
  • ・会社説明会
  • ・研修
  • ・株主総会
  • ・記者会見
  • ・各種社内イベント

などが考えられます。

会議としての利用は一年中ありますが、その他の利用方法は、季節や会社独自の都合によるものなので、具体的な日時などを調べてダイレクトメールなどで、貸し会議室の利用を促せば、再度利用してくれる可能性が高まります。過去の利用者のデータは、貴重な経営資源です。データを何度も見直して、何か利用出来るものはないか探して下さい。

~企業が貸し会議室を選ぶ際にチェックするポイント~

こうした目的で貸し会議室を利用する企業の希望としては、適切な規模の会議室と必要な設備の充実です。会議室が狭いと参加者が窮屈な思いをしますし、広過ぎると活気が感じられない会議となってしまいますので、参加者の数に見合った広さの会議室である事が重要となります。

設備については、マイクやスピーカーなどの一般的なものに加えて、インターネット回線・テレビ電話会議システム・録画や録音用機材なども要求されるでしょう。そのため、他の貸し会議室との差別化を図るためには、会議室内を適切な大きさに区切るパーテーションや、最新のIT機器などを用意して下さい。

より特徴のある貸し会議室とするために、高品質の機材を揃えたり高級感のある設備にするのも効果的ですが、今までの利用者が具体的にどの様な事を要望していたのかを把握して、新たな設備などを用意しないと無駄となってしまうので注意して下さい。全て自前で設備やサービスを用意するだけではなく、近くにある飲食店から出前をしてもらったり、レンタルで機器を借りる様にするだけでも、十分に差別化できます。

~個人が貸し会議室を利用する際の目的~

一方、個人で貸し会議室を利用する目的としては、

  • ・懇親会
  • ・パーティ
  • ・教室
  • ・サークルやコミュニティ活動の場

などがあります。

最近では一般の家庭に大勢の人が集まると、騒音や振動の問題でトラブルとなる事も少なくないので、利用料金を払っても周囲に気兼ねなく使える貸し会議室が人気です。個人の場合は、学校の予定や祝祭日などに従った利用が多いので、過去の利用データや周囲の学校などのスケジュールを調べておけば、有益な情報を得る事ができるでしょう。

~個人が貸し会議室を選ぶ際にチェックするポイント~

個人の場合は、企業ほど資金に余裕がありませんから、利用料金を安くすると喜ばれるでしょう。利用者の少ない季節や時間帯を安い料金にすれば、個人でも利用しやくなります。貸し会議室は企業が利用するものと思っている人は多いので、個人でも利用しやすい様にするのが大切です。WEBサイトに個人客向けのプランを、掲載しておくと良いでしょう。

個人客に対して、他の貸し会議室と差別化するためには、会場の用意からケータリングサービスの手配まで、全て会議室側で行うサービスを提供するのも効果的です。個人の場合は、会議室を利用するための準備は大きな負担となりますから、用意から後片付けまで会議室のスタッフが担当すれば、利用者の増大に繋がるでしょう。

それに、企業が貸し会議室を利用する時は、細かい事や雰囲気などは余り気にしませんが、個人の場合は細かい点が気になって次回以降の利用を見送る事も考えられますので、内装や掃除などにも注意して利用しやすい施設にする事も重要です。

個人が利用出来る貸し会議室が少ないので、住宅地や学校などに近い場所にあるだけでも、他の貸し会議室との違いが出せます。利用しやすい場所にある使い易い会議室を目指せば、長い期間定期的に利用してくれる可能性も出てくるでしょう。


今までは企業だけが、貸し会議室ビジネスのターゲットだと考えられていましたが、近年は個人客も貸し会議室を利用する機会が増えています。立地や設備の内容によっては、企業よりも個人客の方が多い貸し会議室もありますので、企業だけではなく個人客も利用しやすい貸し会議室を実現する必要もあるでしょう。何よりも、利用者が使い易い会議室になるようにして下さい。インターネットや雑誌などに広告を出す事も必要ですが、利用者による口コミが最も効果のある宣伝となりますので、ターゲットとなる利用者が満足できる貸し会議室を実現しましょう。

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